屋根材の種類とメンテナンスポイント

屋根にもいろいろあります。貴方のお住まいに該当する屋根の注意点に気をつけて観察してみましょう

ご自分で屋根が観察できるという方は目視で確認できる範囲で構いませんので、屋根を点検してあげてください。屋根材ごとに気をつける点が違いますので、該当する屋根の注意点を参考に詳細をチェックしましょう。

街の屋根やさんというサイトでは屋根材についてかなり詳しく紹介しているので、こちらのサイトも是非参考にしてみてください。
↓↓↓↓↓↓↓↓
街の屋根やさん・屋根材について

瓦屋根

瓦屋根(粘土瓦)

よく起こるトラブルは瓦のズレ、割れ、漆喰の剥がれです。

  • 棟瓦は真っ直ぐですか

棟瓦(屋根の面と面が出会う角に設置されている瓦)は直線で並んでいるのが本来の姿です。蛇行していたり、歪んでいたりした場合、最終的には崩れてしまいます。また、地震や強風の際、瓦が落下する危険もあります。

 

  • 瓦が割れたり、欠けたりしていませんか

強風時の飛来物などで瓦が割れたり、欠けてしまうことがあります。瓦が割れたり、欠けたりしている瓦が1枚でもあると、他の瓦も動きやすくなるので悪影響を与えます。

 

  • 漆喰が崩れたり、剥がれたりしていませんか

棟瓦の下に詰められているものが漆喰です。瓦を固定する役割を持っています。この部分が崩れたり、剥がれたりしていると固定力が弱まっていますので、棟瓦が崩れやすくなります。

 

棟瓦の歪みは棟の取り直し工事、瓦のズレは元の位置に戻す、割れや掛けはその瓦の交換、漆喰の剥がれは漆喰の詰め直し工事が必要となります。瓦の下に鳥が潜り込み、そこに巣を作られ、瓦の位置がずれてしまうということも起こります。春くらいに「最近、鳥の鳴き声がよく聞こえる」と思ったら、鳥が枯れ草などくわえて飛来していないかを確認してみてください。卵や雛がいる状態では鳥の巣を撤去することはできません。これは環境省の「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に定められており、撤去してしまうと鳥獣保護法違反になるのです。卵や雛がいる状態で撤去しようとする場合は、役所へ申請し、確認が必要です。

スレート屋根

スレート(コロニアル・カラーベスト)屋根

現在、最も普及している屋根材が人工スレート(化粧スレート)です。瓦や金属(ガルバリウム)に較べると、寿命が短いのでこまめに点検してあげる必要があります。台風シーズン前の棟板金のチェックは必須です。

現在、最も普及している屋根材が人工スレート(化粧スレート)です。瓦や金属(ガルバリウム)に較べると、寿命が短いのでこまめに点検してあげる必要があります。台風シーズン前の棟板金のチェックは必須です。

 

  • 棟板金が屋根から浮き上がっていませんか、固定している釘が抜けかけていませんか

屋根の面と面が出会う継ぎ目の角に設置されているのが棟板金です。継ぎ目から雨水の浸入を防ぐために取り付けられています。この棟板金は釘によって固定されています。釘が緩むと固定力も弱くなり、風によって屋根から浮き上がってきます。浮き上がれば、浮き上がるほど、風から受ける影響が大きくなるので、より浮き上がりやすい状態になります。最終的には屋根から剥がされ、折れ曲がる、落下する、飛散するなどの被害が発生します。飛散時や落下時に建物にご近隣のお住まい、お車、人にヒットし、二次災害を生む可能性もあります。台風シーズン前には必ず点検したいポイントです。

 

 

  • 棟板金に色褪せや錆は発生していませんか

棟板金は「板金」という名称が付けられていることからも分かるように、板状の金属を成型・加工したものです。錆に強いガルバリウム鋼板からできていますが、表面の塗膜が劣化してくるとやはり錆びやすくなります。酷い場合は錆から穴が発生し、そこから雨水が浸入し、雨漏りへと繋がります。また、錆びた部分は脆くなりますので、折れ曲がる、落下する、飛散するなどの被害が発生しますしやすくなります。

 

 

  • スレート(コロニアル・カラーベスト)にヒビや割れ、欠けが発生していませんか

何らかの衝撃、雹や強風時の飛来物によってによって、スレート(コロニアル・カラーベスト)にヒビや割れ、欠けができてしまうことがあります。また、温度変化や収縮乾燥による体積変化によっても割れ、欠けが発生することがあります。ヒビや割れ、欠けがあると、そこから雨水が浸入してくるので、雨漏りも発生しやすくなります。アスベスト規制で石綿の含有率が変わった頃に生産された一部のスレートはヒビや割れ、欠け、剥離が発生しやすいものもありますので、注意してください。

 

 

  • 色褪せやコケ、カビ、藻の発生していませんか

スレートの色褪せは表面の塗膜の耐久性が限界に近づいてきた証拠です。病状が進むと、表面に粉が吹いたような状態(チョーキング現象)となり、見た目も悪くなります。色褪せやチョーキング現象が出ている状態では水切れも悪くなっていますので、コケ、カビ、藻が発生しやすくなります。言うまでもなく、コケ、カビ、藻は水の流れを阻害し、さらに水切れを悪くします。雨水の流れも悪くなるため、雨漏りも発生しやすくなります。

 

 

棟板金の浮きや釘の抜けは軽度ならば釘のうちなおしやビスの打ち増しで対処できます。重度ならば棟板金とそれを固定している貫板ごと交換します。ヒビや割れ、欠けは軽度ならば接着やコーキング処理、重度ならば部分的に交換します。棟板金とスレートの色褪せは屋根塗装でのメンテナンスストなります。

金属屋根

金属屋根

東日本大震災後、普及率を伸ばしているのが金属(ガルバリウム)屋根材です。軽い上に耐用年数も長く、大変、コストパフォーマンスの高い屋根材です。最近のものは遮音性と断熱性に優れているので、雨音も夏の暑さも気になりません。

  • 屋根材に浮きや剥がれはありませんか

金属屋根は葺き方によって固定方法が異なります。瓦棒などは老朽化してくると固定している力が弱まってきて、強風で浮いてしまったり、剥がれてきてしまったりします。また、金属屋根もスレート屋根と同様に棟板金が設置されているものがあり、ここも強風によって浮いてくることがあります。やはり台風シーズン前に一度は点検しておきたいものです。

 

  • 金属屋根に色褪せや傷、錆はありませんか

金属屋根は塗装によって錆を防止しています。色褪せは塗装塗膜の老朽化が進んできた証拠です。放っておけば、遠からぬうちに錆が発生するのでしょう。表面の塗装が剥げてしまい、めっき層が露出してしまうような傷にも要注意です。めっきによる犠牲防蝕(亜鉛とアルミが溶け出すことによって鉄板を錆から守る)によって錆が一気に進行してしまうということはないのですが、溶け出したアルミや亜鉛は元に戻りませんから錆に対して耐久力は低下していくことになります。放置すると錆によって穴が開き、雨漏りが始まります。

 

 

屋根材の浮きや剥がれは軽度ならばその部分を交換し、再固定することも可能です(葺き方にもよります)。棟板金も浮きなどが軽微ならば再固定することもできます。酷い場合は交換です。色褪せや傷、錆は症状が進んでいなければ屋根塗装で錆の原因となる空気と水をシャットアウトします。錆が全体的に拡がっている場合は屋根カバー工法や屋根葺き替えといった屋根リフォームが必要です。